2025.06.24校長日記
Challenge! ~卒業生 宮本英昭さんのこと(25.06.24)

梅雨とは名ばかりで、蒸し暑い毎日が続いています。本校も熱中症対策を講じながら粛々と授業や行事を行っております。今月上旬に予定していたものの、雨天で順延していた中3体育大会は2学期後半に延期しました。
さて、週6日制の本校では、午前で授業が終わる土曜日の午後に、様々なイベントを組んでいます。
今月だけでも、7日は「中2体育大会」「スクールツアーズ」「同窓会主催 高1キャリアセミナー(今年は完全リアル開催 !)」「神田外語大グローバルイシュー探究講座(神田GI)」、14日は「高1軽井沢宿泊研修」、21日は「スクールツアーズ」「土曜講座」「漁火の会」「神田GI」、28日は「中1高1保護者会」「ボストン・ケンブリッジ・イートン研修保護者会」と充実した週末が続いています。(「漁火」については、あらためて取り上げます)
さて、21日の第3回 土曜講座では慶應義塾大学総合政策学部 小熊英二教授、東京大学大学院工学系研究科 宮本英昭教授のお二人に登壇いただきました。
小熊教授は『日本の社会はどんな社会か-未来のために知っておいた方がよいこと』の演題で、「格差」「女性の社会進出」「学歴」などの日本社会がかかえる問題について、社会学の立場からお話いただきました。

もうお一人の宮本教授の演題は『宇宙資源開発の時代へ-月・小惑星の開発に世界中の友人と挑む』。ご自身が関わったJAXA小惑星探査機ハヤブサ2や現在 参画しているNASA アルテメス計画、JAXA 月資源探査計画などのエピソードも交えながら、人類が直面している資源枯渇の問題解決にむけた宇宙資源開発についてお話いただきました。
どちらの講演会場も生徒・保護者で埋め尽くされ、最後の質疑応答には途切れる間もなく質問が寄せられていました。
実は宮本教授は本校の卒業生であり、43年前 私が入職1年目に始めて担任を受け持ったクラスの“生徒”です。そんな縁があり、忙しい中をぬって後輩生徒のために登壇していただきました(ちなみに今日6月24日はアメリカに渡りNASAの研究室にいるとのことです)。
こうして教え子と邂逅できることは、異動のない私学教師の醍醐味です。
最後に。
宮本教授の言葉を紹介します。食い入るように聴講する後輩たちへの熱いメッセージです。
「世の中は、未知のことだらけ。若者が挑戦する価値のあるテーマは無限にある。
どうせなら、自分が面白いと思うことをやろう。それが最も良い結果につながる。
他人を尊敬しよう。世の中はさまざまな人々の努力で成り立っている。目立たなくても、極めて尊敬に値する人がたくさんいる」
彼もまた、第三教育の体現者です。




