UNESCOサークル

UNESCOサークル

UNESCOサークル

活動概要

  • 市川学園は、2012年からユネスコスクールに加盟しています。
    UNESCOスクールとは、1953年、ユネスコ憲章に示された理念を学校現場で実践するため発足しました。
    世界中の学校と交流し、地球規模の問題に若者が対処できるような新しい教育内容や手法の開発を目指しています。
    コロナ禍の前の情報ですが、世界182か国で約10,000 校が加盟して活動しています。
    日本国内では、幼稚園・小中高等学校・大学など1000校を超える学校が参加しています。
    UNESCOサークル活動は、この理念に基づき各校はそれぞれが独自の立場で「持続可能な教育活動」を実施しています。

活動の感想

東京農工大学農学部  村井 陽香(2019年度卒業生)

  • 私は高校1年時に、UNESCOサークル活動の一環として学内で体操服・通学カバン・綺麗な靴などを回収して選別した後段ボールに詰め、タンザニアやモンゴルなどの子供たちに寄付しました。寄付する際の運用資金は、学内で書き損じはがきを集めて換金することで賄いました。また文化祭において、フェアトレードのお菓子(マカロン、チョコレート)の販売を行いました。1年間で行った活動について千葉大学で発表をしたり、ご協力頂いたNPO法人が主催するイベントに参加し、報告しました。
  • この活動は、高校1年時の冬に友人から誘ってもらったことで始めました。どれくらい忙しくなるのか予想ができず、部活や勉強と両立できるかが不安でしたが、心のどこかで参加してみたいという気持ちがあったため、参加することを決めました。今となっては参加して本当に良かったと思います。なぜなら、現在私が学んでいる分野へ興味が湧くきっかけの始まりだったからです。この活動を通して、世界中にいる自分と同世代の人たちは、必ずしも私や私の周りにいる友人と同じような生活を送れているわけではないことを、身をもって感じました。その観点がSSHの研究内容を含めて自分の進路について考え直す機会となり、今の自分が形成されていると思います。
  • また、物資支援という活動をした後メンバーと振り返った際に、物資支援を行った当初は現地の子供たちの為に自分たちの最善を尽くせたと思っていた一方で、蓋を開けてみると1回きりで継続的でない、自分たちが満足するために行ったことなのではないか、という考えに至りました。そして、継続的に支援をできる方法はないのかと考えるようになり、今までぼんやりとしか考えたことのない「支援」について、行動に起こしたことで2歩3歩と考えを進めることができたのではないかと思っています。
大学生になってから、上に挙げた課題について、ビジネスコンテストという形でもう一度考える機会に出会い、今度は継続的に解決に向かう(今回は大量生産大量消費が抱える社会問題)方法について一つの形にすることができ、自分の進歩の大きな要因になっていると感じています。UNESCO活動の他にもいくつかの活動に参加しましたが、活動参加は私にとって重要な転換点だったと今になって思います。そして、UNESCO活動を通して仲良くなれたメンバーとは、今でも定期的に会うほどの仲です。このメンバーに出会えたことをとても誇りに思っています。
最後に、活動を通して、私たちは顧問の先生方に大変お世話になりました。見守りながら支えてくださった先生方のおかげで、自分たちで試行錯誤しながらも最善な方法を見つけていくことが出来たと感じています。ありがとうございました。